「恋人を亡くしてしまった…」という時、深い深い悲しみに囚われてしまう人は決して少なくありません。
恋人と死別してしまったことで、やる気や気力が失われてしまい、何もかもどうでもよくなってしまう人も多いことでしょう。
ですが俯いて悲しみに打ちひしがれていては新たな一歩は踏み出せません。
同じ境遇の人間と話したり新たな恋を探すことで、その悲しみを乗り越えることがきっとできます。
何よりもまず行動することが大切です。
がむしゃらに行動することで心に変化が起きるはず。
本記事は恋人と死別した人に起こる心の変化や、前に進むためにできることなどを紹介していきます。
行動という努力は必ず実を結びます。
暗い現実の中から、心を前向きにして光り輝く未来を歩いてみませんか?
この記事でわかること
- あなたと同じように恋人が死別した人のケース
- 恋人が死別してしまった時に起こる心の変容
- 悲しむあなたが前向きになれる五つの方法
この記事を書いた人
編集長:MIKI
恋愛・婚活コンサルタント
結婚相談所勤務。自身でもアプリで247人とマッチングして今の主人と知り合い昨年結婚♪ ※詳しいプロフィールはこちら
恋人と死別した人はあなただけじゃない
恋人と死別してしまうことほど悲しいことはありません…
しかしそれは、決してあなただけに起こっているわけではないのです。
もちろんあなたとまったく同じ悲しみを抱いている人はいないと思いますが、
という恋人の死別に関する件数やその後に起こるケースを見て、少しでもその痛みを和らげましょう。
恋人と死別する事例数
二人の人間がいた時、まったく同時に亡くなることはほぼありません。
寿命・病気・事故など様々な要因により、片方の人間が先に死んでしまうのが普通です。
出典:国立社会保障人口問題研究所 第6回世帯動態調査
上記のデータは過去五年間に配偶者が死別した経験があるかどうかのデータです。
これによると年齢が50代までの人はあまり配偶者の死別経験がない半面、それ以降年齢が上がるとともに死別経験率も上がっていっています。
とりわけ女性の方が死別を経験するケースが多く、第6回の調査で85歳以上の女性の死別経験率は43.1%と、約半数弱の数字です。
これら数字はあくまで配偶関係、つまり結婚している人のデータであり、結婚していない恋人同士の死別というのはこれ以上に多いことでしょう。
恋人・付き合っているだけの相手が死別した事例のデータはありません。
これはその男女関係の調査が難しいということもありますが、愛する人を失ったことを他言しない、という心理的な面も関係していると思います。
このようにして生涯のパートナーと死別している人は大勢存在している。
大切な人と決別しているのは決してあなただけではありません。
次の項目では死別の実際のケースや、死別した後にどんな影響が出るのかを紹介していきます。
恋人を自殺で亡くしました!
死別は寿命・病気・事故と、本人の意思とは無関係のものばかりではありません。
「自殺」による死別というのも原因の一つです。
ネットの質問サイトでは様々な質問が投稿されています。
恋人と死別した人がその後どうしたらいいかを質問している投稿も数多いです。
「先日、彼氏を自殺で亡くしました
彼の性格上、考え抜いた結果ではなく半ば衝
動的にだと思います(うつ病でした)(中略)
おなじように経験されたかた、どのように立ち直れましたか?(いまは彼とともに行った場所ですら行くのはコワイデス)また、次の恋愛には進めましたか?」
引用:Yahoo知恵袋
この方は睡眠薬の多量摂取の自殺で彼氏を亡くしたという方がアップした投稿です。
質問文では自殺してしまったことを後悔し、何事にもやる気が起きないと自身の心情をとうとうと述べています。
この質問に対するベストアンサーの回答では、
「私の場合は結婚しよう、この人と一生を添い遂げようと決めた女性が白血病で
亡くなりましたが、それから20年以上経っていても忘れることはありません。(中略)
さすがにその間にも恋愛をしましたが、どことなくその彼女のことを追い求めて
しまっているようで、どれも上手く行きませんでした。選ぶ人もなんとなく彼女と似てる雰囲気の人ばかり。」
引用:Yahoo知恵袋
同上の投稿より
ベストアンサーの方も同じように彼女との死別を経験しています。
死別してから長い年月が経過しているものの、なかなか前に進めないという自分の心情や境遇を述べているのみで、具体的な解決方法は特に書いてありませんでした。
なぜベストアンサーになったのかは投稿者の心の中にしかありませんが、想像するに同じ境遇であるこの方に共感したのではないでしょうか。
同じように死別を悲しんでいる人の回答を見て、少なからず悲しみが和らいだのだと思われます。
恋人を亡くし後追いしたい!
愛する人を亡くした悲しみは、後追い自殺を考えるまでに至ります。
「実を言うと 後追い自殺をしたいです。ですが死ぬのは恐いです。
寂しくて逢いたくてもう一度戻ってきて欲しい。ただそれだけなんです。」
引用:Yahoo知恵袋
上記の文章は自殺した彼女と死別した方がした投稿の一部です。
彼女を亡くした悲しみからうなされたりご飯が食べらなかったりと、日常生活を送ることもままならない様子が書かれています。
新たな恋をしようにも彼女の姿が思い浮かび、なかなか前に進めず後追い自殺を考えるまでになっている模様です。
愛する人を亡くしてしまうと心がぽっかりと空いたような気分になってしまい、「もう一度会えるかも…」という淡い希望によってそのような考えに至るのだと思われます。
この質問の回答では、
- 信頼できるい人に話を聞いてもらう
- 泣きたい時、つらい時に我慢しない
- あわてずにゆっくり心を開いていく
といったようなアドバイスがありました。
ごくごく当たり前のことかもしれませんが、こうして他人に言ってもらうことこそが重要です。
暗い感情の中、自分で何かを生み出すのはとても苦労しますが、他人から言われることでその説得力が増すことでしょう。
恋人と死別してうつ病に!
恋人を亡くしたことでうつ病になってしまう方もおられます。
「恋人の死別でうつ病になり、幸せそうな人たちが妬ましく、イライラする。」
引用:Yahoo知恵袋
恋人を失ったマイナスな感情がやる気や気力やそぎ、常にけだるさを感じる状態にさせているようです。
それでも「幸せになりたい」とこの方は希望を抱いて質問しています。
この質問に対していくつかの回答がありますが、同じ境遇の方が共感するといった回答が多く寄せられています。
具体的な解決方法はないようですが、同じ気持ちを抱くことで共感して欲しいというのが、一番の回答なのかもしれません。
うつ病になって前に進むのは難しいかもしれませんが、少しずつ前に進むことが大切なのだと思います。
恋人と死別して感じる心の変化
恋人と死別することは想像以上の深い悲しみを心に突き刺します。
そうした悲しみは心中に多大な影響を与えてしまい、気持ちの変化が生じる方もたくさんいることでしょう。
恋人の死別によってどのような心の変化が起こるのか?
という四つについて紹介します。
後追いしたくなる衝動にかられる
恋人を失うと後追いを考える方も一部に存在します。
質問サイトの投稿にあったように恋人を失った穴は想像以上に広いもので、「また会いたい…」という淡い希望により後追いの衝動にかられます。
あるいは、
- 恋人のいない世界で一人は嫌だ
- 恋人を失い半身を失ったかのような絶望
- 恋人がいないと生きている意味がない
といった考えから生きる辛さを感じてしまう場合もあります。
2014年に起こったとある事件では、19歳の男性が電車に撥ねられ死亡した二か月後、その恋人である20歳の女性が同じ場所で亡くなりました。
詳しいことは判明していないものの、亡くなったのが同じ場所だったため、後追いだったのではないかといわれています。
恋人である男性が亡くなったことで絶望し後を追った。
確かにそれは悲しいことですが、女性自身が亡くなることで同様に死の悲しみが周囲に伝播してしまいます。
二人が亡くなってしまった事件で非常に心を痛めるものでした。
悪夢を見ることが多くなる
眠る時に悪夢をよく見るというのも、恋人と死別した人が多く経験することの一つです。
人が見る夢はその人のメンタルが大きく影響します。
特に寝る前にどんなことを考えているかが密接していて、それが夢の中の光景に反映します。
誰かが亡くなるといった強いストレスはそれが顕著に表れてしまい、結果として悪夢を見てしまいます。
出典:ストレスランキング
とりわけ配偶者や恋人の死というのは、親族や友人の死よりも大きなストレスです。
悪夢にうなされるイコール睡眠不足の原因となり、さらに体調を悪化させる原因にもなりかねません。
そういった場合は一人で何とかしようとせず、病院に行ったり薬を飲むなどの対処をしましょう。
寂しさから仕事が手につかなくなる
恋人を亡くしたことにより、仕事など何事にもやる気が出なくなるケースも多々あります。
恋人を失った後うつになる人のケースを紹介しましたが、悲しみによって何かをやろうとする気力が失われます。
ふとした瞬間に亡くした恋人ばかりを思い出してしまい、目の前の作業に手がつかなくなるでしょう。
こうした悩みを抱える人も多く質問サイトやSNSでは、そういった場合にどうしたらいいか他の人間に助けを求める声が多数存在します。
しかしそういった状態になることは、そこまでおかしなことではありません。
大切な人がいなくなって平常でいられる方が少数派です。
やる気や気力が出ないからといって焦る必要はなく、痛んだ心をじっくりと回復させることに専念した方がいいかと思われます。
新しい恋に前向きになれない
夫婦とか恋人の片割れと死別した人が新しい相手を見つけると「死別した相手との愛はなんだったの」みたいに言う人、どこでもいるけど、日本だと特に多く感じる。残された方は相手を想って一生独りで暮らせと?欧米作品だと新しい恋に歩み出すことを当然のこととしてえがいてて良いなあと思う????
— えりんぎ (@vwo__owv) April 21, 2017
新たな恋に消極的になってしまうのも、恋人が死別した人に表われる心の変化です。
比較的高齢者の寿命で想い人と死別した場合、次の恋を探さずにそのまま余生を暮らす人も多くなります。
ただ若い内にパートナーを失ってしまった場合でも、すぐに新たな恋を探せる人はあまりいません。
なぜ、新しい恋をしないのか?
その理由には以下のようなものが存在します。
- 亡くした恋人の親族に面目が立たない
- 自分の親兄弟からの批判
- 友人や同僚の評判
- 世間体
- 子供が再婚に理解するか不安
どの理由についても共通することですが、死別してすぐに別のパートナーを見つける。
それは「もうなくした恋人のことなんてどうでもいいんじゃないか?」と周囲に思われる可能性が高いです。
たとえそう思っていないとしても、当人が疑心暗鬼でそう思ってしまうとなかなか次の恋へとは移れません。
恋人と死別した時にするべき5つのこと
パートナーと死に別れることは確かに悲しむべきことです。
しかし悲しみに暮れているだけでは前に進むことはできません。
いつかは立ち上がって前に一歩踏み出す必要があります。
どのように一歩進んでいけばいいのか。
という五つの方法を紹介します。
1.恋人との死別を受け入れる
恋人が死んで、その死別を『フラれた』って認識するフラレ男が好きだ。死を受け入れるくらいならフラれたというカッコ悪い事実でいいって動機も惨めでいいけど死を認めていて、相手に先立たれることはフラれと同意だとかっこつけるのもいい。
— 地主 (@jinusi822) May 5, 2012
まず一つ目の方法は、亡くなった恋人のことをきちんと心で受け止めましょう。
恋人と死別した人は、その現実をうまく受け入れることはできません。
絶望の底に沈んでしまったりやけになって八つ当たりしたりと、現実逃避してしまいます。
しかし現実から逃げていては前には進めません。
そのためにまずは恋人の死をきちんと受け入れましょう。
すぐにすべてを受け止めるのは難しくても、少しずつでもいいので恋人のいない現実を見るようにする。
その現実を受け止めることができれば、新たな一歩をきっと踏み出せます。
2.グリーフケアを受ける
悲しみを乗り越えるべく、グリーフケアを受けましょう。
グリーフケアとは、親しい人との死別によって悲しんでいる人を支援することを意味しています。
「一般社団法人日本グリーフケア協会」というものがあり、それは死別した人の心のケアを行っている団体です。
そこでは専門の医師によるカウンセリングを受けることができ、悲しんだ心を癒してくれます。
また、同じように死別した経験のある人を集めてワークショップを開いたりなど、様々な活動を通してケアしてもらえます。
3.同じ境遇の人と知り合う
同じように大切な人と死別した経験のある人と接してみましょう。
親・家族・親友など周囲の人間は悲しみに暮れるあなたを親身に支えてくれますが、しかしまったく同じ気持ちを共有することはできません。
恋人が死別してしまった気持ちを共有できるのは、同じような経験を持った人だけです。
身近な人間でそういった人間を探すのは難しいでしょうが、質問サイトでの回答にあったように、同じように大切な人が死別した経験のある人は数多く存在しています。
そういった人達の集まるコミュニティに参加するのもいいですし、SNSで同じような経験を探すのもいいでしょう。
同じ痛みを共有する者どうしが交流することで、キズのなめ合いではありませんが相手と共感することによって、心の傷が癒されます。
4.お墓参りして恋人の家族と話す
出典:サンケイリビング新聞社
亡くなった人のお墓参りに赴き、その方の家族と話しましょう。
葬儀やお墓参りはどうしても亡き故人を思い出してしまうため、参加したくない気持ちもあるかと思います。
しかしそういった行事は現実的に恋人の死と向き合うために必要なことです。
墓参りで恋人の家族と話せば、それまで知らなかった恋人の話が聞けます。
恋人の話をすることで改めて恋人の死を受け入れ、前に進めるかもしれません。
そうやって話をすること自体が故人を悼むことにつながるので、心が落ち着くといった効果も期待できます。
気持ちの整理が難しい場合はやらなくてもいいですが、できる限りお墓参りをすることにより、止まっていた時間がきっと動き出すことでしょう。
5.次の恋を見つける
自分は妻や恋人と死別したなら多分次の恋はできないなーと思う
— 音無@現在65㌔、ダイエット中 (@Balrog_P) December 6, 2013
恋人を失いぽっかり空いてしまった心を、新たな恋愛で埋めてみましょう。
恋で失われたすきまを埋めるのは、やはり恋が一番効果的です。
「特別な人がそばにいる」
それはこれ以上なく心が休まる方法です。
前の項目で「新しい恋に前向きになれない」とあったように、なかなか踏ん切りがつかない人もいるかと思います。
しかし恋人が死別したからといって、絶対に新しい恋をしてはいけないということではありません。
恋をしなければならないという使命感にかられる必要はないですが、恋愛することで死別した悲しみをきっと乗り越えられるでしょう。
もし亡くした恋人と同じくらい好きな人ができたなら、後ろめたい気持ちは持たずに積極的に行動するべきです。
特におすすめなのはマッチングサイトを利用し恋人を探す方法になります。
マッチングサイトを利用している人は多種多様な人がおり、同じような境遇の方も探せば必ず存在するでしょう。
最初から恋人を目的にするのではなく、友人や話し相手といった風に接するのもOKです。
どちらにせよマッチングサイトを利用することによって、沈んだ気持ちが和らげることが可能になります。
まとめ:恋人と死別したときにするべき5つのこと|辛さから立ち直る方法
以上、恋人と死別してしまった人の特徴や前向きになるためにできる方法についてでした。
恋人と死別してしまったら確かに悲しいですが、今回紹介してきた方法を行えばきっと一歩前に踏み出すことができるはずです。
恋人と死別した時、その悲しみをどう乗り越えるのか。
- 恋人との死別を受け入れる
- グリーフケアを受ける
- 同じ境遇の人と知り合う
- お墓参りして恋人の家族と話す
- 次の恋を見つける
これらの方法を取っていけば多少なりとも死別した悲しみが癒されることでしょう。
「次の恋人を見つける」の中でマッチングアプリを利用すればいいということを述べましたが、数あるマッチングアプリの中でも、
- ハッピーメール
- PCMAX
- ワクワクメール
といったものは利用者の数も多いので、好みの人間や同じ境遇の人も見つかるかと思います。
では最後に、今回の記事をおさらいしておきましょう。
- 恋人と死別した人は世の中には多く存在し、相手が自殺した・うつ病になったといったケースもある
- 恋人が死別した時「後追いの衝動がおこる」「新たな恋に前向きになれない」といった心の変化が発生する
- 恋人と死別した時気持ちを前向きにするには、グリーフケアを受ける・お墓参りにいく・次の恋を見つけるといったことが有効
本記事を参考に、恋人を消失した悲しみが少しでも和らぐことを心から願っています。