大好きでずっと一緒に過ごしてきた夫と死別したとき、なかなか立ち直ることができませんよね。
心が空っぽになったような気がして、他のことを考える気力も湧いてきません。
しかし、いつまでもこのままではいけないという気持ちもあるはずです。
やらなければならないことも山積みで、一刻も早く立ち直りたいと思う人もいることでしょう。
そんな人のためにやるべきことや立ち直る方法を紹介します。
少しずつでいいので前に進んでいきましょう。
この記事でわかること
- 夫と死別して寂しさや辛さを感じる瞬間
- 期限別!必ずやらなければいけないこと
- 寂しさから立ち直る方法6選
この記事を書いた人
編集長:MIKI
恋愛・婚活コンサルタント
結婚相談所勤務。自身でもアプリで247人とマッチングして今の主人と知り合い昨年結婚♪ ※詳しいプロフィールはこちら
夫と死別して寂しい・辛いと感じるとき
夫と死別すると悲しいと感じるのは当たり前のことで、実際にも8割の人が寂しさを感じています。
出典:PR TIMES
では、特に寂しさや辛さを感じるときはどういった瞬間なのでしょうか。
詳しい状況を知ることが立ち直るヒントに繋がることもあります。
自分がどういったときに寂しくなったり、辛くなったりするのかを考えてみてください。
例えばこういったものがあげられます。
ひとつずつ確認していきましょう。
普段の日常でより孤独を感じる
日常生活をしていると隣に夫がいないことが現実を突きつけ、一人になったことを実感させます。
買い物に行くにしても食事をするにしても、いつも一緒だった人がいない空間は孤独を感じさせますよね。
当たり前だった日常が当たり前でなくなったとき、寂しさや孤独でいっぱいになってしまいます。
心身ともに堕ちてるのに
残業でほんとに疲れたこんな時
お帰りー!
先ずは一服したら?
今夜は外食にする?
と言ってくれる夫がいたら
どれだけ救われるだろうそんな日常が
どれだけ大切だったか
もう何回も何回も何回も
思い知らされてるんだから— Yumie🐾 (@yunsan0109) November 25, 2021
夫と一緒に過ごす時間が長かった人ほど、普段の日常で孤独を感じることが多くなり、寂しさと戦うことになるのです。
一人になってしまって話し相手がいない
嬉しいことや、悲しかったこと、仕事のちょっとしたグチを話したくても、聞いてくれる人がいないことが寂しさや辛さを加速させます。
悩みや苛立ちも誰かに話すと楽になることがありますよね。
それは、人は話すことにより気持ちを発散させることができるからです。
ひとり言で発散するのも一つの方法ですが、やっぱり相槌があるのとないのとでは全く違います。
また、話し相手がいないとどうしても自分の気持ちをふさぎ込んでしまいます。
そうなると立ち直るのにも時間がかかり、寂しい気持ちがなくなることもありません。
話し相手がいないって寂しいね。
ただ話をするか
ただ話を聞くかそんな当たり前の事が出来ない
本当に寂しいね。#死別— one-world (@djEKN7x3dtgCdLx) August 22, 2019
夫が急死・自死してしまったとき
もし夫と死別した原因が急死や自死だった場合、いなくなることへの心の準備ができておらず、寂しさや辛さは更に大きくなってしまいます。
直前までの元気な姿が頭から離れなくなることもあるでしょう。
また、子どもが成人していない場合はこれから先ひとりで子育てをしていかなくてはいけません。
夫がいない寂しさに加え、急に始まるひとりでの子育てへの不安によりどうしようもない気持ちになってしまいます。
さらに、突然いなくなることで心が追い付かず、体調を崩してしまうこともあるので注意が必要です。
夫と死別した時にやらなければならないこと
最愛の夫と死別した時は気持ちが落ち込み何もしたくなくなります。
寂しさと辛さでいっぱいになり、先のことなど考えたくないですよね。
しかし、そうは言ってもやるべき手続きが沢山あります。
自分にしかできないことだと思い、踏ん張ってやりきりましょう。
私も去年お母ちゃん亡くした時はしばらく眠れなかったし葬儀が終わっても手続き(めんどくさい)がいっぱいあって、こんなにあるの!?って次から次へとやらなきゃいけなくて全然休めないし泣きたくても泣けなかったので、どうかまわりの方は話を聞いたり協力できる事はしてあげて欲しいです……
— マメ@次はJ庭 (@mamelog111) February 12, 2022
14日以内にするべきこと
14日以内ということはすぐにでも動き始めなくてはいけません。
できるだけ早く取りかかってください。
- 死亡届、火葬埋葬許可申請…7日以内
- 世帯主名義変更届…14日以内
- 国民健康保険、介護保険資格喪失届…14日以内
- 国民年金受給停止手続き…14日以内
手続きをしていくにつれて現実味が増していき、辛さも強くなってきますね。
泣くことを我慢する必要はありませんよ。
1年以内にやるべきこと
14日以内にするべきことを終えたら少しだけゆっくりしましょう。
心身ともに疲れてしまっているはずです。
自分を労わって甘えさせてあげる時間を作ってください。
さて、1年以内にやるべきことはこのようなことです。
- 相続放棄、限定承認の手続き…相続人となることを知ってから3か月以内
- 夫の所得税の準確定申告…相続開始があったことを知った日の翌日から4か月以内
- 相続税の申告…相続の開始があったことを知った日の翌日から10か月以内
- 遺留分侵害額請求…相続の開始、遺留分の侵害があることを知ってから1年以内または相続開始から10年以内
相続放棄と所得税の準確定申告は特に注意が必要です。
夫に借金等があった場合、相続放棄をしておかないと借金まで引き継いでしまうことになるので、もしそのような事実を知っていたら早い段階で相続放棄もしくは限定承認の手続きをしておきましょう。
また、夫が自営業や給与以外に所得を得ていた場合は準確定申告が必要となります。
こちらは申告期限を過ぎてしまうと延滞税がかかってしまいます。
夫の準確定申告が必要になるかどうか、要チェックです。
5年以内にやるべきこと
1年以内にやるべきことはまだ少ないとはいえ、少し難しい内容でしたね。
続いては5年以内にやるべきことです。
実はとってもたくさんあるので、ゆっくり順番にしていきましょう。
- 高額医療費の請求…治療の翌月1日から2年以内
- 社会保険の埋葬料請求…死亡した日の翌日から2年以内
- 国民年金の死亡一時金請求…2年以内
- 生命保険、入院保険の手続き…原則3年以内
- 国民年金の遺族基礎年金請求…5年以内
- 国民年金の寡婦年金請求…5年以内
- 厚生年金の遺族厚生年金請求…5年以内
- 遺族補償年金、一時金の請求…死亡した日の翌日から5年以内
以下は早めに手続きをしておいたほうが良いものです。
- シルバーパス返還
- 運転免許証返納
- 死亡退職届提出、死亡退職金手続き
- クレジットカードの利用停止手続き
- 光熱費などの各種名義変更
ほかにも、旧姓に戻すための手続きや婚姻関係終了手続きなどもありますが、このあたりは必ずやらなくてはいけないわけではありません。
自分でできない時は代行サービスを!
悲しむ暇もなくやらなくてはいけない手続きがたくさんあることが分かっていただけたと思います。
しかし、実際にこれらを自分ひとりで行うことは難しいですよね。
手続きの方法も分からなければ、何から手を付けていいのか頭が働く状態ではないと思います。
その場合は無理して自分でやろうとせずに、代行サービスを利用してください。
行政書士に依頼をすれば全てしてもらえます。
お金はかかってしまいますが、手続きには専門的なことが多くあるので、気持ちや時間に余裕がない人は依頼したほうが手続き漏れがなく、安心できると思います。
遺産相続手続き代行なんてあるのか。
多少高くても次はこういうのに丸投げしちゃおうかな…。
亡くなってからの事後処理が地獄すぎて、今回みたいに精神をやられるよりはマシな気がする😫— とみこじ村長 (@tomikojix) July 5, 2021
夫と死別して寂しさから立ち直る方法
夫と死別した寂しさはそう簡単になくなるものではありません。
仲が良かった夫婦ほど、寂しさは長引いてしまいますよね。
しかし、いつまでも寂しさに負けているわけにはいかないと思う気持ちもあるはずです。
遺族の人に立ち直り感をアンケートした結果がこちらです。
出典:ホスピス財団
実際に立ち直った人や立ち直りつつある人が多くいることは、励みになるのではないでしょうか。
ここで、立ち直りたいと思っている人に6つの方法をお伝えします。
計り知れない寂しさを抱えているなかでは、なかなか動くことができないかもしれません。
無理に今すぐ立ち直る必要はありませんので、自分の気持ちを最優先にして、動けるようになってきたら試してみてくださいね。
とことん悲しむ
「悲しんではいけない」と思って気持ちをふさぎ込んでしまうのは良くありません。
我慢すればするほど、悲しみでいっぱいになり、どうしようもなくなってしまいます。
立ち直りたいのであれば、今はとにかく悲しむことに時間を使ってください。
悲しむことで誰かに迷惑をかけることはありませんし、「心配をかけてはいけない」という気持ちは逆に心配をかけてしまいます。
大切な人との死別から前に進むには
とにかく悲しむ時間が必要なんだなと
ここの所強く思う様になって来た。
まだまだ泣く時間が足りないんだと。
もっともっと嘆いてもいいんだ。
悲しみに蓋をする事は立ち直りを遅らせるだけなんだと思う。もっと悲しむべきなんだとわかってきた。無理をしないこと。— Hidemune (@crazycoolmune) March 3, 2021
なるべく誰かと一緒にいる
子どもがいない家庭では夫がいない今、どうしても一人の時間が増えてしまいますよね。
一人で過ごしていると寂しさを感じやすくなってしまいます。
ただ、その寂しさは誰かほかの人といるだけで、少し埋めることができます。
実家に帰ったり友人と食事をしたり、なるべく一人の時間を減らすようにしてください。
また、声に出して話すことで不思議と寂しさがなくなることがあります。
夫との思い出や、いなくなって辛いこと、自分の気持ちを全部吐き出せる相手と一緒にいることで、寂しさから立ち直りやすくなります。
同じ体験をした人と話してみる
ただ、いくら親しいからといっても友人には話しにくい人もいることでしょう。
聞いてもらえたとしても共感をしてもらうことはやはり難しいですよね。
話すことにも抵抗を感じたり、遠慮をしてしまうこともあるはずです。
しかし、同じ体験をした人であれば共感をし合え、立ち直るための手助けをお互いにすることができます。
同じ体験をした人と話すためには、SNSを利用してみてください。
ツイッターのハッシュタグ等を利用して検索をすると、同じ境遇の人と知り合うことができますよ。
また、マッチングアプリで出会いを探すことも可能です。
マッチングアプリは恋愛の出会いの場だと思われがちですが、友人を作るのにも適しています。
アプリによってはコミュニティに参加して話すことができるので、同じ体験をした人に出会うことができるかもしれません。
もし話すことはしなかったとしても、同じ体験をした人が立ち直るために頑張っていることを知ることで、自分も前を向くことができるようになりますよ。
少しずつでも前を向きたいと思った。
前を向くきっかけは、同じ経験をした方々と繋がる事だと思った。いろんな感情が湧いてしんどい時間も多いけど、どうにか生きようと思えてる。自分の人生を歩みたい#自死 #死別 #グリーフケア
— さよ (@7wZoHHX2OPUYlOb) February 23, 2021
忘れようと頑張らない
無理に忘れようと頑張ることは逆効果になってしまいます。
死別した寂しさから立ち直るには数か月~数年はかかるといわれています。
出典:朝日新聞デジタル
ですので、無理に忘れようと頑張ったところで忘れられるはずがありません。
早く立ち直りたいと思うかもしれませんが、寂しいという自分の気持ちに正直に過ごしてください。
数年経った頃には夫との思い出を懐かしむことができたり、再出発ができるようになっていますよ。
周囲の助けを快く受ける
周りの人も落ち込んでいるのがわかり、色々と手助けをしてくれるはずです。
- 有難いけど今はそっとしておいてほしい
- 迷惑をかけるわけにはいかない
こんな風に思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、差し伸べられた手には素直に甘えるようにしてください。
一人で何もかも抱え込んでしまうと、いつか限界がきてしまいます。
夫のことだからと一人で寂しさに耐える必要はありません。
全てを受け止めてくれた人が居なくなった事は今でも苦しくて悲しくて辛くて寂しい…
この事実はもう変わらない悲しみにくれて見えなかったモノが少しずつ見えてくる
周りに居てくれてる大切な人達
見守ってくれ受け入れてくれる人が居る😌— ☆ちょろび☆ (@aCBTaxiYuON7DQC) March 30, 2021
引っ越しを考えてみる
どうしても寂しさから立ち直りたいという人は、思い切って引っ越してみるのもひとつの方法です。
夫と一緒に過ごしてきた部屋や街並みを見ると、どうしても思い出してしまいます。
思い出すたびに寂しさを感じていては、なかなか立ち直ることもできないですよね。
それならばいっそのこと思い出さないように住む場所を変えてみてはどうでしょうか。
引っ越した先では犬や猫を迎えると寂しい気持ちが紛れますよ。
いつか立ち直って戻ってきたときには、寂しさよりも楽しかった思い出により幸せな気持ちになれるかもしれません。
まとめ:夫と死別したあなたへ!寂しさ辛さから立ち直る方法
夫と死別し、寂しさや辛さに毎日耐え続けている人が立ち直るための方法をお伝えしました。
紹介したのはこの6つでしたね。
- とことん悲しむ
- なるべく誰かと一緒にいる
- 同じ体験をした人と話してみる
- 忘れようと頑張らない
- 周囲の助けを快く受ける
- 引っ越しを考えてみる
立ち直るために行動することは大切ですが、何度も言うように無理する必要はありません。
いつか自然に立ち直れるようになる日もくるはずですから、それまで寂しさを感じていても何も悪いことはありませんよ。
最後にこの記事のまとめを書いておきます。
- 夫と死別して寂しいと感じるのは日常を過ごしているとき
- 死別したときにやるべきことは沢山ある
- やるべきことが手につかない時は代行を依頼する
- 寂しさから立ち直るには周りの人を頼ることも必要
今は寂しさや辛さでいっぱいの心も、いつか必ず立ち直ることができます。
焦らずに自分のペースで過ごしていきましょう。